こんにちは。JR芦屋駅から徒歩五分の歯医者毎日デンタルクリニック芦屋診療所の院長高村です。
歯科医院で予約を取ると、「今日はお口のお掃除していきますね」と言われること、ありませんか？
でも、患者さんからよく聞かれるのが…「え？家でも毎日磨いてるのに、何を掃除するの？」「痛いイメージがあるけど、どんなことをするの？」
実は歯医者さんで行う “お掃除”＝プロのクリーニングには、家庭の歯磨きとは違った大切な目的があります。今日は、その内容と意味をわかりやすく解説します。
「お掃除＝歯垢や歯石を除去する専門的ケア」です。歯医者さんでいう「お掃除」とは、
・歯垢（プラーク）
・ 歯石
・ 着色（ステイン）
・ 歯周ポケット内の汚れ
など、歯ブラシやフロスでは取り切れない汚れを機械や専門器具を使って除去することを指します。これは、虫歯や歯周病を予防し、お口の健康を守るための重要な処置です。
お掃除の内容は歯の状態によって内容が変わります。
① PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）
主に歯ぐきが健康な方が受けるクリーニング。
・柔らかいブラシやゴム素材のチップで磨く
・歯の表面のバイオフィルム（細菌の膜）除去
・茶渋やヤニなどの着色も除去できる
コーヒーや紅茶やワインが好きな方は効果実感が感じられやすいです。
② スケーリング（歯石取り）
歯ぐきの上や、見える部分に付いた歯石を器具で取る処置です。
歯石は細菌の塊で、歯磨きでは落とせません。
・超音波器具でカリカリ振動して削る
・痛みはほぼなし（敏感な方はしみることも）
歯周病予防の基本となる処置です。
③ SRP（ルートプレーニング）※必要な人のみ
歯周ポケットの中に入り込んだ汚れや歯石を専用器具で取り除き、根面を滑らかにします。
・麻酔を使用することが多い
・歯周病の進行を止める重要な治療
・お掃除の中ではやや本格治療寄り
「お掃除後」の変化
・歯がツルツルになる
・清潔感がアップ
・口臭の改善
・歯周病や虫歯リスクが減る
・歯ぐきが引き締まってくる
では、お掃除はどれくらいの頻度がいいかと言うと一度全ての基本的な歯周治療（お掃除）が終えてから理想は、2ヶ月に1回です。磨き癖や生活習慣によって汚れのつき方は違うため、歯科医院で案内されたペースが最適です。
毎日しっかり磨いているつもりでも、自分では落としきれない汚れは必ず残ります。だからこそ「歯医者さんのお掃除」は贅沢なケアではなく、将来の歯を守る大切な習慣です。
定期的なお掃除で、将来一本でも多く歯を残しましょう！
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