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歯周病

歯周病の段階別治療法

こんにちは。JR芦屋駅から徒歩五分の歯医者毎日デンタルクリニック芦屋診療所の院長高村です。

 

歯周病は「気づかないうちに進行する病気」です。しかし、進行段階によって治療方法は大きく変わり、適切な治療を受けることで進行を止めたり、状態を改善することができます。

今回は、歯周病の段階別の治療法について分かりやすく解説します。

 

1:健康・予防段階

症状がない、またはとても軽度な場合でも、歯周病予防のためのケアが必要です。

治療・予防内容:
• プロフェッショナルクリーニング(PMTC)
• 正しい歯みがき指導(TBI)
• フロス・歯間ブラシの選び方アドバイス
• 定期検診(3〜6ヶ月)

この段階なら歯ぐきは健康に保つことができます。

 

2:歯肉炎(初期歯周病)

歯ぐきが赤く腫れたり、ブラッシングで出血が見られる段階です。骨の破壊はまだありません。

治療方法:
• 歯垢・歯石除去(スケーリング)
• ブラッシング指導
• 生活習慣改善(禁煙アドバイス、歯間清掃)

この段階なら元の健康な状態に戻せる可能性が高いです。

 

3:軽度歯周炎

歯槽骨(歯を支える骨)がすでに溶け始めている段階です。出血・口臭・歯周ポケットの深まりが特徴です。

治療方法:
• スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
歯周ポケット内部の歯石・細菌・汚れを除去
• オーラルケア改善指導

この段階では自然治癒はありませんが、治療することで進行を止められます。

 

4:中等度歯周炎

歯周ポケットが深く、歯のグラつきや歯ぐきの退縮(歯が長く見える)がみられます。

治療方法:
• SRP(必要部位)
• 歯周外科治療(フラップ手術)

フラップ手術とは?
歯ぐきを開き、ポケット内部の歯石・不良肉芽(炎症組織)を直接除去する治療です。

この段階では、外科処置が必要になることが増えます。

 

5:重度歯周炎(末期)

歯槽骨が大きく失われ、膿・強い口臭・大きな歯の動揺(グラつき)がみられます。

治療方法:
• フラップ手術、再生療法(症状に応じて)
• 歯の固定(スプリント)
• 保存が難しい場合は抜歯
• 抜歯後:インプラント、義歯(入れ歯)、ブリッジなどの補綴治療

この段階では、歯を残すことが難しくなるケースがあります。

 

治療後は「メンテナンス」が最重要!

治療が終わった後こそ、歯周病再発予防が欠かせません。

メンテナンス内容:
• 歯石除去
• 歯周ポケット検査
• 噛み合わせチェック
• ホームケア指導

歯周病は治療だけでなく、“維持”が大事な病気です。歯周病は歯がなくなる原因となる病気として
一位です。80歳でも20本以上の歯を残しましょうという8020運動のためにも定期的なクリーニングは行いましょう

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